業務報告・報告資料
ここでは、本センターの利用状況を中心とする情報を掲載しております。
利用者数の推移
本センターの利用者数の累計は,平成23年(2011年)5月の開所より,ほぼ一定の割合で増加しております。令和4年(2022年)3月末時点で,累計256名となっております。 また,折れ線グラフの下方は,その年度内に本センターの利用があった方々の実人数になります。 平成26年(2014年)より平成31年度(2019年度)までは,年間の利用実数は80名前後で推移しておりましたが,令和2年(2020年)より90名前後で推移し始めております。
年代別の割合
年代別では,60代が46名の28%と最も多く,続いて70代の43名26%,50代の23名14%となっております。 数年前までは,60代が最も多い状況は変わらずですが,2番目,3番目に多い年代は,50代,70代という順番でした。 センターの開設年数と共に,持ち上がっている印象です。
疾病別割合
本センターの利用者の疾患別割合は,ALS(筋萎縮性側索硬化症)が累計利用者数256名に対し,133名の53%と一番を多くなっております。 続いて,多系統萎縮症の24名の10%,そして頸髄損傷の18名7%となっております。 更に,筋ジストロフィー,脊髄小脳変性症,脳性麻痺,リウマチ,低酸素脳症,ギランバレー症候群,脳梗塞,進行性核上性麻痺,脳幹出血,その他という状況です。
対応状況の推移
対応状況を示す折れ線グラフです。水色の線は訪問件数の推移を示しています。赤い色の線は電話とメールによる対応件数の推移を示しています。そして,緑色の線は,訪問のための準備の件数を示しています。 訪問件数の推移では,平成23年(2011年)の開所から今日まで,職員数の増加,公用車の増加,土日の開所方法,感染拡大防止への取り組みなどから,増減しております。 令和3年度末(2022年3月末日時点)で,年間889件の訪問となりました。 電話・メールによる対応件数は,訪問件数の推移に似た傾向で推移している印象です。令和3年度(2021年度)では,279件でした。 続いて,準備状況では,同様に訪問件数の増加に連動する傾向もありますが,訪問件数が急増すると反対に減少する現象が発生することが見受けられます。令和3年度(2021年度)では,535件の準備状況でした。
スイッチ等のオリジナル機器の製作件数の推移
本センターでは,市販のスイッチよりはセンダーオリジナルのスイッチの方が使いやすいといった場合,オリジナルスイッチ等の危機を製作しております。これまで製作したスイッチが他の場面で応用できる場合,一方で新しいアイディアで作成する場合などがあり,年度ごとに製作状況が変わっています。令和3年度(2021年度)は52個のスイッチや機器を製作しました。
令和3年度 訪問時の対応内容別件数
令和3年4月から令和4年3月までの間に訪問した際の対応内容の件数を表したグラフです。件数の多い「試用機会提供」は、これから意思伝達装置を使っていく方への試用機や入力装置の貸し出しや、近い将来に使用が見込まれると予想される入力装置の試用、また、故障時の代替機器としての貸し出しなどです。続いて、「スイッチの調整」は、現在、使用されている入力装置が使いにくくなった場合等に訪問して、使いにくくなった原因を確認しながら調整を行っていく対応を行っています。